恋に負けるとき



「田所さん。




おれが信用できないから




ダメだってこと?」




「え?」



ぶんぶん。




「そんなこと…」



首を振る田所さん。




「ただ、なんでそんな



渋谷くんが私に…」



好き




だけじゃ伝わらないのかな。




「…田所さんのすきなとこ



発表していいの?




長くなるけど。」



「え?」



びっくりした顔の田所さんに



「まずは、顔でしょ。




すごい可愛いと思うし。




目も口も。」




俺に見つめられて、赤くなる



頬。




「笑顔とかも好きだし。




すぐそうやって




赤くなるとこも可愛いし。




後、喋り方も好きだし。




困っているひといたら、




すぐ動いちゃうとことか。」




まだまだ続けようとするおれに



田所さんがストップ!って感じで



両手を前に出す。




すごい照れて顔赤い。



キョドってるし。



マジでかわいくて。




おれは抱きしめたくなるんだよ。



「田所さん」




視線を上げた田所さんを捕まえる。




「田所さんのこと



ほんとに好きだよ。



あきらめたくないんだ。




頑張らさせて」




困ったような表情の田所さん。 



優しいから




嫌って言えない田所さんの表情に



おれは気づかないふりする。


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