続・闇色のシンデレラ
病院に着くとベテランの助産師さんが出迎えてくれた。

「頑張ったねえ、もう大丈夫ですよ」と優しい言葉をかけてもらって心が和らいだ。

陣痛の合間を縫ってゆっくり院内を移動して、わたしはLDR室に通された。

志勇は一旦そこで退室となり、わたしは分娩着に着替え、ベッドに横たわった。

すばやくショーツを履き替えさせた助産師さんはわたしの股をのぞき込む。



「子宮口6cmですね」



それからさまざまな機械が運び込まれ、NSTを取り付けられた後、志勇が部屋に入ってきた。

わたしの顔を見つめる志勇からは緊張が伝わってくる。

しかしそんな彼に声をかけるほどの余裕もなく、わたしは痛みに顔を歪めるだけだった。

時間が経つにつれて想像を絶する痛みに襲われ、呼吸すら上手く出来なくなる。


わたしは痛みに泣き叫び、ひたすらに志勇の手を握っていた。





それから2時間後。

ついにその時が訪れた。
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