呟くのは宣伝だけじゃありません!~恋も仕事もTwitterで!?~
違う、全然嬉しくなかった。
それよりも滝島さんへのバレンタインのプレゼントを奪われて悔しかった。

「なんだよその、上から目線。
ぜってー綺麗になって見返してやろうな!」

にかっ、と滝島さんが私に笑いかける。
その笑顔になぜか、胸の奥がツキッと一瞬、鋭く痛んだ。

「はい!」

嘘でもいいから彼へ笑い返す。
いまの痛みは気のせい。
きっと、そう。

駅を出て並んで歩く。
歩く速さはゆっくりめで私にあわせてくれるなんて、俺様のくせに紳士だなーっていつも思う。

「でも、突然食事に連れていってくれるって、どうしたんですか」

「どうしたんですかって今日、お前の誕生日だろーがー」

「……へっ?」

つい、足が止まった。

「さっさと歩け、馬鹿。
人の邪魔になるだろーがー」
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