君と生きたい 〜震災が起こった日〜
隣の席の女の子だった。
両手で私の左手をぎゅうと握りしめ、彼女も机の下で、下を向いて私の何倍も泣いていた。
「うっ・・・うっ、ぐす」
するとなぜか私は涙が引いていき、あまった右手で彼女の両手を包み込むように握った。
「大丈夫!大丈夫だから!!」
そうだ。
こんな時こそしっかりしないといけない。
大丈夫・・・。
落ち着いて、落ち着いて。
「怖くないよ!だいじょ・・・」
ガツンッッ!!!