クールな社長は懐妊妻への過保護な愛を貫きたい
「ちよしくんが魅力的なのがいけないんだと思います。……夏久さんも撫でますか?」
「雪乃さんに触られるのがいいんじゃないかな。男に触られても嬉しくないだろ」
「そんなことないです。ほら」
深く考えずに手を引っ張ると、ほんの一瞬夏久さんの顔がこわばった。
やってしまったと気付いた瞬間、すぐにその顔が笑みに変わる。
「実はさっきから触りたくてたまらなかったんだ」
やんわり私の手をほどくと、夏久さんはちよしくんのお腹を撫で始めた。
くしゃくしゃになったお腹の毛をきれいに梳いて、掻くように撫でる。毛並みに沿って手のひらを滑らせると、はしゃいでいたちよしくんがおとなしくなった。
「さすがユキちゃんの旦那様ね。ちよしもすっかりめろめろになっちゃって」
「嫌われなくてよかったですよ。かわいいですね」
夏久さんが答える間も、私はちよしくんを撫でる手から目を逸らせなかった。
「雪乃さんに触られるのがいいんじゃないかな。男に触られても嬉しくないだろ」
「そんなことないです。ほら」
深く考えずに手を引っ張ると、ほんの一瞬夏久さんの顔がこわばった。
やってしまったと気付いた瞬間、すぐにその顔が笑みに変わる。
「実はさっきから触りたくてたまらなかったんだ」
やんわり私の手をほどくと、夏久さんはちよしくんのお腹を撫で始めた。
くしゃくしゃになったお腹の毛をきれいに梳いて、掻くように撫でる。毛並みに沿って手のひらを滑らせると、はしゃいでいたちよしくんがおとなしくなった。
「さすがユキちゃんの旦那様ね。ちよしもすっかりめろめろになっちゃって」
「嫌われなくてよかったですよ。かわいいですね」
夏久さんが答える間も、私はちよしくんを撫でる手から目を逸らせなかった。