クールな社長は懐妊妻への過保護な愛を貫きたい
 どちらからともなくキスをしていると、優しくベッドに押し倒された。

「どきどきします……」

「俺もどきどきしてる。早く雪乃さんが欲しくて」

 ちゅ、とかわいらしいキスの音が聞こえた。首筋に触れ、いくつも繰り返されながら胸元へ落ちていく。

 夏久さんは器用に私の服を脱がしながら、数えきれないくらいのキスをプレゼントしてくれた。ひとつ触れるたびにぞくりとして、身体が熱くなっていってしまう。唇が触れている時間は一瞬なのに、そこから感じる愛情が大きすぎるせいだ。

「でん、き……消してほしいです……」

「俺が見たいって言ってもだめか?」

「見たい、って……なにを……?」

「君が俺に感じてる顔」

「……!」

「今日ぐらい、全部独占させてくれ」

「あっ……」

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