クールな社長は懐妊妻への過保護な愛を貫きたい
 私ばかり脱がされて、夏久さんはまだ脱いでいない。それがまた恥ずかしさを煽り、手で顔を隠す。

「顔を見たいって言ったのに、意地悪なのは雪乃さんの方だな」

「そんなこと……ぁっ……」

「そういうことをされると仕返ししたくなるんだが……いいか?」

「だ、だめ……っ……」

 唇が肌に触れて、舌が滑っていく。敏感な場所を探り当てたかと思うと、私の反応を見ながら焦らしてくる。声を上げると軽く甘噛みされ、快感に抗えずシーツを掴むと、強めに吸い上げられた。

 息が荒くなる。夏久さんから与えられる刺激がたまらなくて、呼吸することも忘れそうになった。

「っは……ぅ……あっ……んんっ……」

「痕、付けてもいいか?」

「だめ、です……ん、ぁっ」

「悪い、もう付けた」

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