クールな社長は懐妊妻への過保護な愛を貫きたい

 次の日の夜、夏久さんは早めに帰宅した。
 玄関へ迎えに行くと、ちょっとだけ嫌な顔をされる。

「わざわざこっちまで来なくていい。俺がリビングへ行くまで待っていればいいだろ」
「早く帰ってきたときくらい、出迎えたいと思って……」
「いらない。おとなしく座っていてくれ」

(そんなに座ってばっかりだったら、いつか椅子から離れられなくなりそう)

 そう思っていることは言わず、リビングへ向かう。
 一応、帰宅前に夕食を済ませてくる旨を連絡してもらっていた。
 業務報告のような連絡メールに寂しさを感じなくはなかったけれど、それさえもないよりはずっといい。

「荷物は届いたのか?」

 廊下を歩きながら夏久さんが聞いてくる。
 それこそ、私が今日夏久さんに聞きたい一番大きな事柄だった。
 リビングに着くと、段ボール箱が三つ。夏久さん宛だったのを確認しただけで、中身は特に確認していない。
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