クールな社長は懐妊妻への過保護な愛を貫きたい
「これだけなら届いています。医薬品ってありますけど……なにを頼んだんですか?」
「サプリメントだ。先生が言ってただろ」
「……これ、全部?」

 夏久さんが段ボールを開くのを横で見守る。
 世の中にはこんなにも多種多様なサプリメントが存在するのかと驚くくらい、いろんな種類のものが飛び出した。
 袋に入ったもの以外にも、病院にしかないのではと思うような瓶詰めのもの、やたらと量が多く業務用に見えるものなど、本当に多い。

「夕飯がまだなら、今夜から飲むようにしてくれ」

 ほら、と手渡されて袋を見つめる。
 昨日の今日で、ここまで揃えてくれたことは嬉しい。
 嬉しいけれど――少しやりすぎではないだろうか。

「こんなに毎日飲んだら、薬漬けになりそうです……」
「毎日じゃない。毎食だ」
「……もっと悪いじゃないですか。先生だって、きちんとご飯を食べていれば大丈夫って言ってましたよ」
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