守るべきは・・・誰
9】

☆☆過 去


私は、インテリアプランナーを
目指していたが
インテリアプランナーの試験に
合格できないまま
住宅メーカーに就職した。

会社からは、先輩プランナーに
教わりながら、試験を受ければ
良いと言ってもらえた。

それから、仕事も頑張り
試験勉強も頑張って
二年後にインテリアプランナーの
試験に合格できた。

そのお祝いを先輩方
課長、支店長まで参加してくれと
お祝いをしてくれた。

楽しく飲んだ帰りに
タクシーを待っていると
一台のタクシーが入ってきて
乗り込もうとしたときに
ドアに手をかけたのが
私の他にもう一人いた。

・・・それが、陸だった・・・



陸は、あおぞら銀行に勤めていて
陸も飲み会の帰りだったらしく

「あっ、すみません。」
「こちらこそ。」
「「うふふっ。クスクスっ。」」
「「では、一緒に」」
と、なってタクシーに乗り込んだ。
幸い私が先で、陸がその先に住んでいた。
それを知って、二人で顔を見合わせて
また、笑った。

二人とも居心地がよくて
連絡先を教えてあって
私は、先におりながら
お礼を言った。
もちろんタクシー代も
陸に渡した。
陸は、要らないと言ったが
一人で帰ったら払うのだからと
引かないと、陸はゲラゲラ笑いだして
受け取ってくれた。

次の日に陸から
タクシー代を出してもらったからと
食事に誘われた。

行けないかな、と思っていたが
早目に仕事が終わり
時間通りに行く事ができた。

二人で、いろんな話をした。
初対面の人とは、
感じられないように
話が弾んだ。

それからは、時間が会えば
食事をしたり
映画を観に行ったりするようになり
陸から交際を申し込まれて
お付き合いが始まった。
結月→25才
陸→28才

それから、二年後に結婚をした。

陸は、私を大事にしてくれた。
私も陸が、大好きで
陸が私のすべてとなって行った。

インテリアプランナーで
賞を取れたときも
一緒に喜んでくれた。

二人で沢山 見て回り
二人が気に入ったマンションを
二人で購入した。

陸は、そのマンションの一部屋を
私の仕事部屋にしてくれた。

賞を取るとオファーが入るようになり
目の回る忙しさとなったが
陸は、自分も忙しいのに
家事もやってくれて
私を助けてくれた。
「陸、ありがとう。
何にもできない嫁でごめんね。」
「どうして?夫婦なんだから
結月が一人でやる必要ないよ。
結月は、忙しくても
俺のために掃除、洗濯してくれる。
俺の方こそありがとうだよ。
愛してるよ、結月。」
「私も陸が、大好き」

陸に沢山キスをされて
抱き締められて
そのまま、ベッドに運ばれて
陸に愛される
陸は、いつも優しく抱いてくれる。
「ん‥‥‥‥‥ふん‥‥‥」
「ゆず‥‥‥‥あい‥‥してるっ‥‥」
陸が入ってきて繋がり
「‥ん‥‥‥んっ‥‥‥り‥‥くっ‥‥」
「くっ‥‥きもっ‥‥ち‥‥いいっ‥‥」
陸に何度も腰を打ち付けられ
二人で果てて抱き締めあう。

「りくっ、愛してる」
「俺も、結月が大好き。
     ゆず、愛してる」
結婚してからも
私達は、お互いを大切に大事に
思い過ごしていた。

陸は、
「結月の仕事が落ち着いたら、
子供の事を考えような。」
と、言ってくれていた。




そんな・・・・陸は・・・・・もういない。。。
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