守るべきは・・・誰

☆☆両親に感謝


仕事中は、一心不乱に
仕事だけに集中をし
クライアントの意向に
もっとも近づくように

そして、私に任せて良かった
ここの住宅メーカーに
決めて良かった、と
思って頂けるように
必死に頑張っていた。

お陰で、陸の事も
彼女の事も思い出す暇もなかった。

私生活では、
恭子さん夫婦と・・・
紬と・・・
支店長と・・・

みんな気を使ってくれて
連れ出してくれていた。

そんな生活が、半年続いて
少しずつだけど
だんだんと、独身時代の
私に戻って行った。

離婚して
二、三ヶ月を過ぎた時に
両親にやっと話しができた。

父も母も、直ぐに報告しない
娘にあきれながら
私の傷の深さをわかってくれて
「帰っておいで」
と、言ってくれたが
「仕事だけが
私に勇気と力を与えてくれるの。
それに、仕事は裏切らない、
自分がきちんとやれば
それがかえってくるから」
と、話すと
心配はしていたが、わかってくれた。

よい年なのに
親に心配かけて
本当に申し訳ないと
思っているが。

やはり、親って
温かいしすごいんだなぁ
と、改めて感謝した。
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