守るべきは・・・誰

☆☆愛しい我が子


式を挙げて、少し経つと
結月が体調を崩し
病院へ・・と。

すると、
「産婦人科の方へ
カルテを回しますね。」
と、言われて
二人でドキドキしていると
先生から、
「おめでとうございます。
今、二ヶ月かな。」
と、言われてエコーを
見せて貰えた。

「「わぁ、小さい、すごい。」」
二人でエコー見ながら
騒いでいると
「うふっ、仲の良いご両親で
赤ちゃんも嬉しそうだね」
と、先生に言われて
二人で照れながら
説明を受けて帰宅した。

帰宅してからは
両家の両親に知らせたり
恭子さんや紬に連絡すると
二人とも凄く喜んでくれた。

結月は、仕事を在宅で行うように
切り替えた。

輝は、心配ばかりしているが
お腹の赤ちゃんは
私が仕事をしたり
家事をしているときは
静かにしてくれていたから
大丈夫だよ
と、話すが······。。


いよいよ、臨月を迎え
いつ生まれても良い時期になると
より一層、輝は私の身体を心配する。

「庄内支店長、お仕事頑張って。」
と、言うと
苦笑いしながら
「はいはい。」
と、言い
「なんかあったら
直ぐに連絡して。
何にもなくても、いいけどな。」
と、言って出社する。
「クスクスっ、ありがとう」

輝が出社して
実家の母や
庄内の母から電話があり
話し終えた辺りから
お腹の痛みが。

あせる気持ちを深呼吸で乗り越えて
時間の間隔をはかり
輝に連絡し、両家に連絡する。

輝が、直ぐに帰宅してくれて
準備してある
荷物を持ち
私にあわせて歩いてくれる。

一度荷物を車に乗せて
結月を抱き上げようとすると
結月がだめだと言う。

病院につくと
直ぐに診察があり
分娩室に歩いて移動する。

その間も、陣痛の波がくる
立ち止まり痛みにたえる
輝は、その様子を見て
抱き上げようとすると
「ひかるっ、あるくよっ」
と、言うと
輝の方が辛そうな顔をしていて
結月は、おかしくなり
痛みとおかしさに
苦笑いがでる。

分娩室につくころ
両家の両親が病院につき
いまか、いまかと
待っていた。

分娩室で戦い
男の子を出産した。

輝は、感激をして結月と
赤ちゃんを抱きしめ
「ありがとう、結月。
坊主、ようこそ、我が家へ」
と、伝えると
「輝、ありがとう。」
と、結月も言った。

湊は、新生児室に
連れていかれ
両家の両親へと
御披露目され
両親達は、凄く喜んでくれた。
< 56 / 60 >

この作品をシェア

pagetop