エリートパイロットの独占欲は新妻限定
「でしょう? 私からしたら、このメッセージは悪意に満ちてる」
「悪意? さすがにそこまではないと思うけど……」
あの香澄がそんなふうに人を傷つけるようには思えない。確固たる愛がないとはいえ、由宇は智也の妻なのだ。その由宇を相手に悪意を向けてどうしようというのか。
「由宇、気をつけたほうがいい。きっとこの女、虎視眈々と旦那様を狙ってるよ」
「まさか」
「由宇から自信もろとも旦那様を奪うつもりだね」
よほど確信があるのか、佐奈は語気を荒げた。
由宇とは正反対の綺麗な大人の女性に囲まれて仕事をしているから、常に不安とは隣り合わせ。自分ももっと大人っぽくなりたいという焦りはいつもある。写真を見るにつけて自信が揺らいでいるのはたしかだ。
「なんて返信するの?」
「うーん……」
気にしていると思われたくないから既読スルーはしたくない。