エリートパイロットの独占欲は新妻限定


香澄にそう言い捨て店に戻り、みんなには由宇の具合が悪くなったから帰ると伝えた。

すぐにつかまえたタクシーに乗り込み、会社へ電話をかける。

香澄の仕掛けた罠だと口で言っても、由宇も信じられないだろう。彼女とのメッセージのやり取りでさんざん傷ついたのだ。そう簡単に癒されるわけがない。

電話に出た社員に、智也と香澄のシフト表をメールするようにお願いした。


< 145 / 160 >

この作品をシェア

pagetop