メーティスの心
玲奈はそう言い、テーブルの上にある医学書に目を通し始める。動く気はゼロだ。仕方なく、透はコーヒーを入れにキッチンに向かう。
透がキッチンから出ると、リビングには村田刑事の姿があった。また事件を持って来たらしい。玲奈が「客が来たぞ」と透を見る。透はため息をつき、またキッチンへと走った。
村田刑事の分のコーヒーを用意すると、玲奈と美咲は村田刑事にある写真を見せられていた。「何見てるの?」と言い、透もその写真を見る。
「これは亡くなった方の皮膚の一部なんだけど、死後そんなに時間は経っていないんだ」
「えっ……。じゃあ、何でこんなに皮膚が腐っているんですか?」
その皮膚は傷つき、腐敗している。死後数日が経過した遺体のように見えた。
「遺体の身元は?」
玲奈が訊ねると、「ホームレスだよ。家族などはいない」と村田刑事は答えた。そして、ここ最近皮膚の一部が腐ってしまう人が多いことなどを言った。
透がキッチンから出ると、リビングには村田刑事の姿があった。また事件を持って来たらしい。玲奈が「客が来たぞ」と透を見る。透はため息をつき、またキッチンへと走った。
村田刑事の分のコーヒーを用意すると、玲奈と美咲は村田刑事にある写真を見せられていた。「何見てるの?」と言い、透もその写真を見る。
「これは亡くなった方の皮膚の一部なんだけど、死後そんなに時間は経っていないんだ」
「えっ……。じゃあ、何でこんなに皮膚が腐っているんですか?」
その皮膚は傷つき、腐敗している。死後数日が経過した遺体のように見えた。
「遺体の身元は?」
玲奈が訊ねると、「ホームレスだよ。家族などはいない」と村田刑事は答えた。そして、ここ最近皮膚の一部が腐ってしまう人が多いことなどを言った。