気付けばあなたの事が好きでした。
桜の花がヒラヒラと舞い落ちて来た。
3月22日。今日は午後から離任式がある。何故午後からかと言うと、恐らく午前中に近隣の小学校でも離任式が行われ、それに参加する生徒への配慮だろう。まあ俺、吉井涼の小学校6年生の頃の担任は俺らの卒業と同時に離任してしまったので行く気は無いが。
午後からということもあり、起床用のアラームは掛け無かったため、朝9時に起きた。一応今回の離任式は自由参加とはなっていたが、入部している野球部の顧問が離任するという事で参加せざるを得なかった。とまあそんな事はさておき、朝9時に起きた俺はひとまず風呂に入ろうとしていた。給湯器のスイッチを入れ、さあ入ろうかとしていた時、携帯のバイブが鳴った。携帯の画面を見ると同じクラスの女子からだった。
何の用だろう。まさか告白か?
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