チョコレート記念日Ⅱ~ホワイトデー編~


「…えっと、女の子1人にするのも心配だから、2人が戻ってくるまでは、俺から離れないで」


俺の言葉に、パッと顔をあげ、明花ちゃんは驚いたような表情を浮かべる。


え、俺……なんか、変なこと言った、か?


「……す、すみません、2人にはすぐに戻るように連絡しますので!」


そう言うや否や、スマホを取り出し、何かメッセージを送っている彼女を横目に俺もスマホを取り出す。


すると、


「せ、先輩…行こうとしてた場所あったんですよね、私どこでも全然大丈夫なんで、私のこと気にせず、用事済ませちゃってくださいね」


気をつかって声をかけてくる明花ちゃん。


「あぁ、ごめんね。じゃあお言葉に甘えて……ちょっと付き合ってもらってもいい?すぐそこなんだけど…」


「もちろんです!」


と、ようやく、笑顔を見せてくれた彼女に俺も少し安堵した。


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