チョコレート記念日Ⅱ~ホワイトデー編~
「………えっと、明花ちゃん?だっけ……とりあえず……大丈夫??」
「は、はい!先輩、す、すみません…用事あったんですよね?…急に変なことに巻き込んでしまって…気にせず、用事すませてください!私は2人をこの辺で待ってるんで」
明花ちゃんが申し訳なさそうに答える。
その声は、今にも泣き出しそうだ。
「……いや、俺は大丈夫だけど、」
ちらりと、周りを見ると、数人の男が明花ちゃんをチラチラ気にしてるのがわかる。
あの2人が言ってたこともあながち嘘ではないようだ。
確かに、小動物みたいで可愛い印象の彼女が1人だったら声をかけられてもおかしくない。
この状況で、1人にするわけにはいかない……か。