チョコレート記念日Ⅱ~ホワイトデー編~


「………えっと、明花ちゃん?だっけ……とりあえず……大丈夫??」


「は、はい!先輩、す、すみません…用事あったんですよね?…急に変なことに巻き込んでしまって…気にせず、用事すませてください!私は2人をこの辺で待ってるんで」


明花ちゃんが申し訳なさそうに答える。


その声は、今にも泣き出しそうだ。


「……いや、俺は大丈夫だけど、」


ちらりと、周りを見ると、数人の男が明花ちゃんをチラチラ気にしてるのがわかる。


あの2人が言ってたこともあながち嘘ではないようだ。


確かに、小動物みたいで可愛い印象の彼女が1人だったら声をかけられてもおかしくない。


この状況で、1人にするわけにはいかない……か。

< 18 / 84 >

この作品をシェア

pagetop