大人になんて、ならないで。
* * *
「お腹いっぱい…」
ポンポンとお腹を撫でながら、ファミレスを出る。
調子に乗って食べ過ぎちゃったな…。
食べ盛りの男子高校生より食べちゃった…これは太りそう。
家まで走ってカロリー消費しよう…!
気合をいれて腕まくりをしたら
あらわになった腕を誰かに掴まれた。
「ひぇっ!!」
「ひぇっ、って。
アホみたいな声出してんな」
パッと横を見ると、
冷たい目で私を見下ろす、真矢くんがいた。
……げ。
まさか、ここで真矢くんに会うなんて。
……しかも、なんでそんな機嫌悪そうなの?
むしろ私が怒りたいんだが。