恐怖症、克服しますっ!
一条くんもビーズで看板を飾ってくれる。
楽しい。
一条くんとお喋りをしながら。
こんなに文化祭が楽しみだと思える日がくるなんて。
今まで、素敵な思い出なんてなかったけれど、今年は楽しみだと思える。
「一条くん」
「んー?」
「文化祭、楽しもうねっ!」
一条くんは、ビーズを貼り付けていた手を止めて、私に目を向ける。
いつものやさしい表情で。
「楽しもうね」
その言葉に、私は胸が熱くなる。
言葉ひとつで、こんなに温かい気持ちになるなんて。
また、一条くんに好きになるよ……。