恐怖症、克服しますっ!
私たちが作業に集中していると、葵と千夏が買出しから帰ってきた。
「おまたせーっ!」
「あ、おかえりっ」
「すごーいっ! 看板、出来ているじゃん!」
「……一条も手伝ってる」
葵と千夏に看板を褒められ、嬉しくなる私。
買ったものを清水さんに手渡してきた2人は、看板作りを手伝ってくれる。
「結構進んだね」
「うん。一条くんが手伝ってくれたから」
「いい働きするじゃん!」
「あー。ありがと」
葵と千夏も、ビーズを貼り付けてくれる。
手芸全般が苦手な2人も、出来ることを探して看板作りをしてくれる。
その気持ちが嬉しい。