恐怖症、克服しますっ!
千夏は、葵のチラシの出来を認めている。
葵が作ってくれたチラシを配ってこそ、私たち『イノセント ガールズ!』を知ってもらうことが出来る。
葵だって、チラシの出来に不満はないと思う。
葵自身が納得したものを、今日持ってきてくれたんだと思う。
だけど、いざ、自分の作品が誰かの手に渡ると思うと、『自分たちの宣伝』より、
『チラシの評価』を気にしてしまうんだろう。
「葵の作ってくれたチラシで、輝こう?」
私の言葉に、葵と千夏は少し驚いた表情をする。
「私たちは天真爛漫な乙女なんだから。チラシ配るの、私だって緊張する。
だけど、それが今の私たちらしくていいんじゃない?」
「美桜……」
「葵が作ったチラシは、もう、私たちのものでもあるんだから!」
そういうと、葵は机を乗り出して、私と千夏に抱きつく。
「ありがとーっ! 配りにいく!」
3人で笑い合う。