夢のウエディング イン イタリー
その日の夜。2人はブッフェの夕食を摂っていた。

「どう思った、美和ちゃんは」

「素敵だと思った。あんな教会で式を挙げられたらなぁ、って。〇〇ベとかよりずいぶん詳しいみたいだったし。さすが、ヨーロッパ専門だな、と思ったよ。コージくんは?」

「そうだね、あの会社に頼んでもいいのかな、とも思う。ただ、口コミとかを少しチェックしたいからちょっと待ってて」

「わかった」

その日は、少し早めに別れ、帰途についた。

家に着いて1時間ほどすると、コージくんから電話。

「パソコンに、リージェンシーさんのウエディングレポートのURLを送ったから、見てみて。満足度は、結構高いみたいだ」

パソコンを開いて、コージくんのメールを見る。URLが載っていたのでクリックする。年別にたくさんのウエディングレポートが載っている。サンティヴィンツェンツォ教会とサンピエトロ教会のを読んでみる。皆さん、満足しているようだ。

「みんな、幸せそうだね。私たちも幸せな式、挙げたいね」

「ここにしようか」

「そうしましょう。挙式する教会は、もう少し考えようね」

「そうだね。じゃ、おやすみ」

「おやすみぃ」
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