夢のウエディング イン イタリー
3月11日。
2人はリージェンシーグループ株式会社に来ていた。

「正式に、サンティ・ヴィンツェンツォ教会でのブレッシング挙式に申し込みます。で・・・日程なんですが、両親に聞いたところ、大安吉日がいいようで」

と拡嗣。

「そうですか・・・では、10月あたりの大安吉日と言うことで、現地と予約状況を確認してみますね。しばらくお待ちください」

時差とか、大丈夫なのかな?

しばらくして

「10月8日の大安吉日、OKです。この日で大丈夫ですか?」

拡嗣が手帳をチェックしている。外せない用事がないか確認しているのだろう。

「大丈夫です」

「旅行日程は、8日?10日?」

「10日間で」

「分かりました。ざっくりとした旅行プランを一緒に作りましょう。フィレンツェから入って、シエナ(ボルゴ・ラ・バーニャイア)、そこからフィレンツェに戻って列車でポルトヴェーネレ、最後にローマって感じですかね」

さらさらさら・・・旅行日程を書いていくサルヴァトーレさん。

私たちは、地図を見ながら、一生懸命イメージを膨らませようとしていた。

「旅行日程は、まだ、日がありますので変更可能です。とりあえず、10月5日成田発、10月15日成田着、と言った感じで」

「はい、了解です」

「それでは、ご帰宅してから、この申込書にご記入いただいて、FAXください。よろしくおねがいします。」

「こちらこそ、よろしくおねがいします」

と、2人。

リージェンシーグループ株式会社を出てから、

「なんだか、本格的になってきた、って感じだね」

と言い合った2人だった。
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