腕の中の静けさは・・・
『ユソンが心配して色々と気を遣ってくれることやしてくれることは嬉しいけど
私はねユソンがいつもそばにいてくれたら何だっていいのよ?
私が作ったご飯を美味しいって、これでまた明日もがんばれるよって言ってくれること。
それがうれしいの。お腹はね、そりゃ大変。でも考えてみて?
大変なのは当然・・・
だってこの中に赤ちゃん生きてるのよ?ヘンな言い方だけど一人の人間が生きてるの。
楽なわけないじゃない?そうでしょ?
でもね幸せなの。ユソンと私の赤ちゃんがココにいるんだって思えるだけで色んなことがなんでもなくなるの』って。




『でもちょっとワガママ言ってもい?お仕事がんばってくれてるユソンに言っちゃいけないんだけどね』って言いながら申し訳なさそうに話してくれた天音の話にうれし泣きしたオレ。


『朝も昼も夜もずっと一緒がいいの。そばにいてほしいの。ダメでしょ(笑)
こんな奥さんにこんなお母さんね・・・ユソンも困るよね。そんなの。。ふふ。
でも本当に・・・今はお腹がこんなだから余計になのかもね。』





『不安なの?』って聞いたら

『ん~~~~~??そういうのともちょっと違うかなぁ~もぉね、仕事行かないでぇぇ~って感じぃぃ?アヒャッヒャ(笑)』って笑ってた。



でも本当は色々なことが不安だったってことはわかってた。





本当に愛おしいって思ったし大好きでたまらないって思ったし
一生大切にするんだって思った。




そんな天音が苦しそうだったり眠れなかったりご飯食べれなかったり
ちょっとのことで泣き出したり無理して笑ってたり

妊娠中のことっていうのは理解ができるんだけどやっぱり見てるのが辛かったし
なんにもしてあげられない自分が情けなかった。





でも出産はもっともっと大変で・・・

本当に死んじゃうんじゃないかって。



天音がいなくなるってそう思ったらさ


天音は冗談って思ってるかもしれないけどあの時言った言葉

『もし万が一のことがあったら天音を助けるんだって思った』は本気の本気おおまじめ。




シオンがこんな話きたら怒ると思うけど・・・

でも・・・・ごめんなシオン。















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