腕の中の静けさは・・・
子供が産まれたらオレは二番になるって・・・


あんな状況なのにオレをからかった天音だけど、ありえねーよ。

や、今は正直、、少しはぁ?
その世間一般論にも嫌ながらもひしひしと感じるところはあって・・・



でもやっぱりオレの中にはそんな一般論はありえないって話でさ。

一番でいたいっすよ。
オレはいつでも天音の一番でいたい。


息子にヤキモチとかおかしな話なんすけどね。

シオンはオレたちにとって本当に大事なわが子。



でもそれは天音がいて成立する。

こんなこと誰かに真剣に話したら怒られるだろうし笑われそうだから誰にも言わないけど
チョーー真剣におおまじめに本気。





息が整わない天音をずっと見つめてた。

オレの名前をささやいて波にさらわれた天音を少し感じて急いで離れた。







だって我慢に我慢してたんすからあのままじゃオレがヤバイ(笑)

もう少し重なる鼓動を感じたいから・・・


「もぉ平気?」

「・・・そういうこと言わないでヨ。ハズカシイじゃん」

「だってオレもうムリっすもん。」

って言いながらもう一度重なる身体







ゆっくり辿り着く。



「ずっと大切にする。愛してるよ天音」

ポロって流れる涙を唇ですくい上げる。



「ユソナサランヘ・・・タンシヌン、チェ、、ボムル(あなたは私の宝物)

「オレも」


天音もオレの宝物っすよ。



この期に及んでまだ口に手を当てようとするから両手を掴んで上にあげると
揺れる身体が自然と少し乱暴に当たる。

天音もちょっとびっくりしてて・・・



ぁぁ~もぉ~だからイヤなんすよ。この体勢・・・


「だから、これ乱暴っぽくてヤダなんだよ、、お願い、隠さないで聞かせて。声、聞かせて、、、、」


うなずく天音から手を解くと



重なるリズムが心地よくて合間に聞こえる声はやっぱりたまんない


全身に伝わる感覚はもぉ天音でしか味わえない

天音が大きく波打つのを感じるとオレもその波にいっきに飲み込まれた・・・
















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