腕の中の静けさは・・・

eight

初めての飛行機の旅も途中少しぐずったくらいで大した問題もなく
とってもいい子だったシオン


「ふぅ~~っはっはぁ(笑)なつかっし~空気っすねぇ~~」
って両手を大きく広げて深呼吸したユソン


私もココに来るのは久しぶり。
ユソンと正式に付き合うようになってからと結婚しますって話に来たとき

今回で3度目。


抱っこひものなかでスヤスヤ眠るシオンにキスをして
「シオナ(笑)ココからアッパ(パパ)が始まったんすよ、笑。わかる?」

「あ!」「ぁ、、」


「見た?!!今笑ったっすよね?ね?みた?」

「うん。そんな気がする(笑)」

「気じゃなくて笑ったじゃん!ちょ、シオナわかるんすね~さすがオレの子!」


ぱちくりっ。




「お!!おおおお起きた。ちょ、、ね、、シオナ(笑)アッパんとこおいで」

って言いながら慣れた手つきで抱っこひもを外してシオンを抱き上げるユソン。




いつもなら前に垂れ下がる抱っこひも姿の私を見て

『天音ぇ、、(笑)。ふんどしだっけ?やっぱりソレ、、へんすよね~』って
大笑いするユソンだけど今はそんなこと全然気にする様子もなく
キョロキョロするシオンにいろいろ話しかけてる。








「シオナ~~わかる?ココねリッチモンド空港ってゆーんすよ(笑)」

「ちょっとユソン(笑)落ち着いてよ。シオン困ってるから(笑)」


「あらあら(笑)あなたたちそんなところで迷惑よ~」
ってふたりの優しい笑顔に見つめられた。





お迎えに来てくれたアボニム(お義父さま)オモニム(お義母さま)





オモニムが一目散にシオンに駆け寄る横でユソンもうれしそう・・・(笑)






私の目の前にはアボニム(お義父さま)が・・・

ギュって抱きしめられて「よくきたね」って耳元でささやく声はやっぱり親子(笑)

ちょっとゾクってしちゃったこと・・・フフ。
横目で気にしながら様子を伺ってるユソンには内緒。(笑)


でも次の瞬間「どわぁーーーーーーーーーー」って騒ぎながら抱きしめられた。





笑。。



アボジ(父さん)!なにしてんすっかぁ~」

「なにってオマエ、、抱っこひもがジャマでかわいそうだろ」って微笑むアボニム(笑)

「そーゆーのいいんすよ。オレやるからいいからぁ」

クスクス笑うオンマ(母さん)につられてシオンもキャハキャハ笑い出した。






「まったくね~~~シオナぁ~~あなたのアボジ(お父さん)はいつまでたっても子供ね~」

「なんすっかー子供って!!」

「だってねーそうじゃない。そんなヤキモチってあるぅ~ねーー天音ちゃん(笑)」

「ほんとに~ヤキモチなんってぇ~ねぇユソンアッパ(パパ)?(笑)」

「や!!ヤキモチなんっかじゃ

「アッ・・ぱ」



!!!!




みんなが無言でシオンをみる。


ふらふふらぁ、、、ってシオンに近づいて
オモニム(お義母さま)の腕の中からシオンを抱き上げるユソン。



え?ひょっとして泣いてる?
隣にいたアボニム(お義父さま)を見あげると微笑みながらうなずいて私の肩をそっと抱いてくれた。


程なくオモニムも私の横に・・・



「シ、、、オナ。」

「・・・・・・ニコ」

「うん、、シオナ?」

「・・・ッパ」

「ん、、グス、、シオナ・・・」


「ニコ・・・」

「ん・・・ンン」

「アッパ・・・ニコ。」

「うぅうっぅぅぅぅぅ、、、、シオナ、、、、アッパすよ、、ん。アッパ(笑)」

「アッパ‥ニコ」





そのあと、空港の人に頼んで写真を撮ってもらった。
とっても意味ある記念の家族写真になった。









家に帰ってからも状況は変わらずで、、、(笑)






「きゃははあ、、、」




「きゃ!!!」



「、、ッマ」





シオンの声。

シオンのかわいい笑い声。
背中にはぴったりくっつくユソンの気配






「あっぱぁ。。」
「うん。」

「ぱっぱ」
「うん。」


「きゃっはっはぁ。。おん
「うわぁ~~~~~シオンシオンシオナぁ~~~~あっぱ!あっぱだよ」

「うは。。きゃっきゃあっぱ~~~」

「うん。。うん(笑)あっぱだよ~~~」




なにやってんだか(笑)さっきっからずっと・・・(笑)








でも子供ってほんとに凄い。
さっきからユソンがアッパアッパ繰り返してるからさっきはなんとなくだった発音も
今は、はっきりあっぱってね(笑)

ユソンが笑うとシオンも笑って・・・

微笑ましい。
幸せって・・・



「ちょっと?あの子、、大丈夫かしら?おかしくなっちゃったんじゃないの?ね、天音ちゃん?」

って真剣なのか冗談なのかわからないようなオモニムにアボニムと一緒に笑ってしまった。

アボニムが小声で「親子だろ~(笑)」って。





「ユソン(笑)オマエそれもどうなんだぁ?オンマって言わせないってなぁ~」

「えええーーべつにオンマ(ママ)って言おうとしてないし!」

マジメな顔をして・・・笑。














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