腕の中の静けさは・・・
その日の夜、お兄ちゃんに電話した。


【国際電話ってオマエどこにいるの?】

【アメリカ。】

【ユソンのとこか?】

【ん。】

【なんだよ。笑】

【なによ?】

【ホームシックとかかぁ??笑】

なんていいながら私をからかうお兄ちゃんに安心した。






【いつでも遊びに来いよ。東京が実家だけどオマエの帰れるところはあそこだけじゃないんだからな。待ってるから】

【うん。ありがと】

















「ヒョンなんだって?」

「遊びにこいって」

「ん。そーすね。今度3人で行こうか」

「うん!」

















2週間なんてあっという間で見送りに来てくれたふたり。
お土産もたくさん頂いて・・・

両サイドから抱きしめられた腕の中はどちらも温かい。


シオンを抱っこしたユソンと目が合うとニコニコしてた。




「天音ちゃん。今回は本当に来てくれてありがとう。うれしかったわ。またいつでもいらっしゃいね」

「はい、お世話になりました。お土産もたくさんありがとうございます。アボニムもオモニムもたまには韓国にも遊びに来てくださいね。待ってますから」

「そーだな。近いうちにな」



「モニ^^」



え?



モニ?



「あらまぁ~~~シオニ~~~~モニですよ(笑)覚えたわね。さすがだわ!!」



「え?アボジなに今の?もしかして?」

「そのようだな・・・」





この2週間で覚えた「モニ」
それは「ハルモニ」だった。



ユソンと同じ顔をして笑いながらシオンを抱きしめるオモニム。

その横でこれまたユソンと同じ顔で拗ねてるアボニム・・・(笑)



そのふたりの間できゃっきゃはしゃいでいるシオンももれなくそっくりで笑ってしまう。



帰りの飛行機の中もなんの問題もなく過ごしたシオン。

天才!なんて思うバカな母。(笑)








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