腕の中の静けさは・・・

thirteen

「おはようございまぁ~~す」

「きゃーーーオンニ(お姉さん)~~」って抱きついてくるのはヒョナ。


色んなところから聞こえてくる「おはようございます。お久しぶりです」



あの頃のメンバーとは一新してるから
私がわかるのは、このヒョナとウビンくらい。

あ、あと部長のソンさん(笑)





「おお来たか!」

「来たかじゃないでしょ部長(笑)」

「今日からせっせと働いて貰うぞ(笑)」

「ふふ。覚悟してます。任せてください」

「おっほ~頼もしいな。さすがリッチモンド要員っだな。宜しく頼むぞ」



「オンニ!今夜歓迎会しよ。ウビンおっぱーも言ってた」

「え~~いいよいいって、、ッテ!」



頭を軽くコズかれて後ろを向くとウビンが立っていた。





「オマエに断る権限ないから(笑)」

「えーでも、、」

「3人だから安心しろ。」

「え?」

「オレとヒョナとオマエだけな」

「ならいいっか。」


私にいまだに抱きつきながらニコニコしてるヒョナ。





「ヒョナ、ユイが呼んでたぞ?」

「ぅ!ヤバ!!じゃオンニあとでね」

「うん。がんばってね~」

「オンニもね~」




クス。


「なんだよ気持ち悪いな」

「うんん。なんか懐かしいなって思ってね」

「大変か?向こうは?」

「ん、、、大変って言えば大変。でもやりがいあるかな。」

「おまえらしくてよし!」

「でもね改めて感動したの」

「何に」

「ユソンに(笑)」

「・・・・・惚気か?」

「聞いてくれる?」

「・・・・・話せよ。(笑)」





どれだけユソンがスゴイのかってまくし立てる様に話す私。

でも止まらない。
このスゴさを理解できるのはやっぱり会社の人しかいないから・・・

リッチモンドではこんな話できないし、、、
ここは我慢して聞いてもらうしかなかった。(笑)


ごめんねウビン。






ひとしきり話し終わると

「おまえさ?おせ~んだよ」

「なにが?」

「アイツのすごさに気付くまでがだよ」

「え?ウビンは気付いてたの?知ってたの?」

「あたりまえだよ。気付かないとか言ってるのオマエくらいだと思うけど?」


「・・・・なの?」

「きっと」




「へぇ~~~」って言った私に大笑いしてキーボードに手を当てたウビン。



「たぶんオマエ達が近づかなかったらオレなんて話せるヤツじゃなかったと思う」


キーボードをはじきながらディスプレイから目も離さず・・・



言葉を失ってウビンを見つめると

「マジだよ」って私が聞きたいことを読み取った。









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