腕の中の静けさは・・・
「いずれ誰かのものになる、、、、覚悟はしてる」

なんかおかしかったけどユソンの真剣さが伝わる。




「ユソンみたいな人ならいいのに・・・」

「・・・・・・」

「ね?でしょ?」


「それならオレでいいじゃん」

「・・・・・・・ダメだよ、それは。」

「なんでぇ」


「だって・・・・・私のだもん」


「ぉふ(笑)、ふふ」

大きく吸い込むと私の中がユソンでいっぱいになった。




「気をつけて」

「うん」


「迎えはソウルまで行くから」

「え!いいよいい。1人で帰れるよ」



「ふ(笑)子供じゃないんだからあたりまえ。」

「だから

「そーゆーことじゃなくてさ(笑)」



いつの間にか雑踏は戻ってユソンの足元にシオンとカノンが笑いながら立っていた。


そしたらしゃがみこんだユソンがシオンとカノンに「もう少し待っててな」って。

「いいよ~」ってカノンが笑った。


グィって立ち上がったユソンに抱きしめられる。


「キャ!」って声に出そうになったらカノンが先に声にした。(笑)









次の瞬間!はじめから求めるような信じられないようなキス・・・


え???
こんなところで・・・


真下の子供たちは、見慣れてるってでも言うように何食わぬ顔をして手を繋いでベンチに腰を下ろした。



ええ???




「よそ見してんな・・・(笑)」って声が聞こえて視線を戻して見あげると
さっき以上に深いキス・・・・・・



「どっちがいい?」

「え?」

「シオンのチュウとオレのキス」


「ぷっ、、、(笑)。両方キスでいいんじゃない?」

「ちげぇーよ」

「チュウもキスも最高よ(笑)」


「ふっ、、、(笑)」






「ね、、シオニぃ?」
「なあに?カノン」

「ユソナがいちばんながくない?ズルイね?」



子供たちの会話に一瞬固まったユソンと私。


(笑)



「言われてみれば・・・笑」

って笑った私の耳元にユソンが小さく落としたキス


そのキスに小さく反応してしまう・・・



そしたら「パボや」って小さく笑って満足そうに距離を置くユソン。
その時、タイミングよく最終の搭乗アナウンスが流れた。


ハッとするシオン。


もう一度シオンとカノンを抱きしめる「いってきます」

「「いってらっしゃい」」


子供たちを間にオレと軽くハグ。






「ユソナ・・・」

「なに?」

「・・・・うんん、いい。帰ったらで。」

「ん、わかった。気をつけてな」


「オンマがんばってね」
「カノンもね」



シオンともハグ。


「あ~~~ずるいぃぃ!!カノンも~~」抱きつくカノンにみんなで笑う。














手元のパスポートを見せながら泣きそうなのをこらえる天音。



オレたちが見てるから・・・



「お気をつけていってらっしゃいませ」

「ありがとうございます」





今にも泣きそうな顔で大きく上げた手を振る。


「オンマ~~おみやげね~~」

「んは(笑)OK~~楽しみにしててね~~~」









天音の姿が見えなくなるまで3人で見送った。


「あ~あオンマいっちゃったね」

真ん中でカノンがオレとシオンの手をブンブン振っている。
約束だからそのまま空港のカノンお気に入りのカフェで3人でランチをした。


車に乗りこみ少し走ると寝てしまったカノン。


「寝た(笑)」ってシオンが大笑い。

「だとおもったよ」ってオレも苦笑い。



「さっきさ、おみやげね~OK~てふたり同じ顔しててボク笑いそうになった」

そういえばオレも(笑)


ってか、

「オレは笑った」

「えーほんとぉ?オンマおこってるかもよ。(笑)」



マジか?って少し気になる。
というか、もぉさみしい・・・

もぉ逢いたい。



「あっぱウソだよ(笑)」

「おまえねぇ、、」




「あっぱてさ?」

「なんだよ」

「オンマのこと本当に好きなんだね」

「・・・・・あたりまえ。」

「あっぱ、、かっこいいよ。ボクもアッパみたいな男になってオンマみたいな子、守るんだ」






ぇ?

てっきりライバルかと思ってたけど、、

キミ?
もしかして恋してる?今?





窓の外を見つめるシオンがやけに男に見えて・・・・・









そんなこと天音が知ったら?

天音、大丈夫っすか・・・・・?




って、オレがいる・・・(笑)














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