腕の中の静けさは・・・
「・・・オマエ次第だよ。オマエさココになにしにきた?
ただそーやってアマネのこと見つめてるだけのために来たのか?

子供たち、、急にオマエが居なくなって不安なんじゃないか?
アマネが出張中の今、、子供たちはオマエなんじゃないのか?
わかるよ。お前だって混乱してることくらい・・・心配だろうし、、放心状態なのもな」





「・・・・・・・」




「・・・・」








「でもな、オマエ、、親父なんだぞ?みんなオマエが頼りなんだぞ?」


「・・・・・・」

「・・・・」






「アマネは今、、必死に生きてる。だってそーだろ?シオンやカノン残して

「はっ!!なに言い出すんだよ」

ガリルに掴みかかるオレをウビンが制した。






「見てみろよ。身動き取れなくて、なんだかわからない沢山の機械に囲まれてさ、、きっと一番混乱してるのはアマネだろ?何が起こったのかわからないままなんだぞ?だけど今、必死に生きてるんだ。わかるか?家族に会うために必死にな・・・」


涙が止まらない。
堪えても堪えてもとめどなくあふれる涙が頬を伝う。







「アイツのことだ。こんなオマエ見て怒ってるかもしれないしな・・・ふ、、(笑)」



「、、、っく、、、ぅ、、、」

ICUの廊下に押さえ込むように泣くオレの声だけが聞こえる。





「ユソン!何してるのよ。子供たちほったらかしてココでなにしてるのよ!」

驚いてガリルを見る。


「ってな(笑)似てたか?」


「・・・・・そんなんじゃねーし、、アイツ、、、そんなんじゃ、、、ぅぅ、、」





「会わせてやるよ。着いて来い」


先に歩き出すガリルの背中を見つめた。




そばに来たウビンが「行ってこいよ」ってオレの肩を押す。






「ウビナ?」

「ん?」



「後でメシ付き合ってよ」

「ん、わかった。待ってる」









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