腕の中の静けさは・・・
箸を持ちながらも口に運ばれることはなくて
ウビンの箸が無理やりオレの口をこじ開ける・・・


「誘ったのオマエだぞ?ちゃんと食え!しっかり食え!」

「・・・・・ん」


「支社長の言った事。」

「ん、わかってる」


「オマエが倒れでもしたら子供たちどうなる?」



「ん・・・食べるよ。しっかりちゃんと・・・」



顔を見合わせたウビンは心配そうに笑ってる。









「生きてた。アイツちゃんと、、、」

「当たり前だろ」




「ん、、、でもすごく身体熱くて、、、熱もってて、、」

「支社長が言うように天音は戦ってるんだよ。おまえ達に会うためにがんばってる」

「・・・・・ん」




オレの話に微笑みながら付き合ってくれたウビンにマンションまで送ってもらった。









「1人で大丈夫か?」

「ありがとう。つき合わせて悪かったな」

「なに言ってんだよ。色々考えると思うけどな、、とにかく少し寝たほうがいい」

「ん、、がんばってみる」

「笑。ん、がんばって寝ろ」

「おやすみ」

「じゃぁな」












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