腕の中の静けさは・・・
天音には任せろなんてかっこいい事言ったけどオレも少し怖いし不安。

でもそんなキモチは久しぶりに全身で感じる天音の温度に飲み込まれるようになくなって
先へ先へと、でもゆっくり愛してゆく。



なぞるラインは細く、かなり心配なものだけど触れてしまえば鼓動は激しくなる。

今までにないくらいに時間をかけて重なる温度を感じていた。




キスをしながら触れる指先に甘い声がもれる。



おへそにキスをするとピクンと動く。

「うは(笑)、、くすぐったかった?」

「ん・・・」





不安そうな声。
ん、、わかってるっすよ。

この先の不安・・・・・




「そんな顔しないって(笑)」

「でも・・・」

「大丈夫ちゃんと感じてくれてるっすよ。ホラ」



ホッとしたような顔をしながらも「ごめんね」って言う天音。





「なにがゴメンなのかわからないけどね(笑)」

「・・・・・・」


重ねるように天音を迎えにいってキスをして間近で顔を見合わせる。




「アシ、、開くよ」

「ン・・」


「ぃぃ?」

「ン・・」


ひとつずつ確認しながら・・・・・






沈み込んだ途端、思わず目を閉じて声を出してしまったオレに天音が安心したような顔をした。


そーゆーのはずかしいンすけどね、、、

そーゆーオレに天音が感じてくれるなら、、安心してくれるなら、、



恐る恐るゆっくり辿り着いたそこ。

「ぁ、」

「ぇ・・」



「ウンン・・・」

「わかるの?感じる?オレいるのわかるの?ねぇ?」

「・・・・・ン」




幸せって・・・・




もぉそうなるとオレなんて時間の問題で・・・

あっという間って言葉が浮かんで少し不本意。
ああ、や、、でもそんな男の事情はね、この際どーでもいい(笑)






下半身の感覚がないであろう天音が本当に感じたのかはわからない。
でもほんのわずか腰には残る感覚があるのはわかっている。

だからもう聞かない。

感じてくれたなら・・・
安心してくれたなら・・・



愛し合えたこと、、それが大事。





「大丈夫?」

「うん・・・」

「風呂はいる?」




「・・・・・ウン、オネガイシマス」

はずかしそうに言った天音。
いつも一緒なのにね・・・(笑)






その夜はゲストルームでそのまま眠ることにした。















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