腕の中の静けさは・・・
次の日の朝

「ユソナ~シオニ~イロな(おきて)~~」って言うカノンの声で目が覚めて

お互いニヤケ顔のシオンと顔を見合す(笑)




声もそっくりのカノン。


昔からオモニには「ちゃんと呼ばせなさい」って言われてたけど
天音に呼ばれてるみたいで注意することが出来ずにいた。

それはたぶんシオンも同じ・・・


そんなカノンに声を掛けようとしたら「シッ!」ってオレの口元をかわいい指で押さえた。






「なに、どうしたの?」って声に出さず言う

「雪ふってる・・・」

「・・・」






一瞬ドキって声にならなかった。

そっくりだったから・・・




天音?見てますか。



大切な家族を守るために、大切な人の笑顔が見たいから
大切な人のために大切な人のためにできること。

それがどんなことなのかキミが教えてくれたから

ふたりを静かに腕の中に抱きしめるよ。



いつまでも・・・












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