腕の中の静けさは・・・
『オマエ会社やめてどうするんだ』

『・・・・・アノ』



『っも~やだな~部長~~オレの奥さんしちゃうに決まってるじゃないですか~』


状況がつかめた正木が『もぉ、よせよ』って笑ってる。






天音は俯いたまま動かない・・・


そしたら天音の肩を掴み立ち上がらせた部長が天音を抱きしめた!!!





!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



『なにしてんすか!!』


慌てて引き離す。






『(笑)はっは。ユソンおまえ覚えておけよ。ただじゃおかねーからな』


『ボクはもうココ勤務にはなりませんから知りませ~~~ん(笑)』

『とにかく旅行楽しんで来い!なぁ~んにも考えずにふたりで楽しんで来い。』





みやげはいらないぞ~~って見送られタクシーに乗り空港へ向かう。


天音は黙ったままで・・・・・・





だからオレも黙ってる(笑)



もう少しで空港ってところで声を出した天音・・・





『あのねユソン』

『ん、なんすかぁ~』

『仕事のことなんだけど・・・』

『うん』

『ぁ、、っと、その、あのさ』

『笑、、なんすか(笑)』

『辞めるって話し・・・』

『辞めるんでしょ?』

『え!あ、の・・・』



『辞めるって話し辞めるんでしょ?』


『あ、、へ?』





さっき入ったソン部長からのメールを天音に見せる。





【ふたりで楽しんで来い!12日間も休みをやったんだから帰ってきたら覚悟しとけよ。
お前たち交互で飛び回らせてやるからな!!!土産は気にするな。
とにかく大自然の中でのんびりして来い。いつもありがとな。
それとユソン!オマエには忠告だ!!!!。
今後1年はふたりともスケジュール埋まってるから当分は子作りはするな!
ハネムーンベービーなんてもってのほか!許さん!!いいな(笑)】





きっと佐々木部長から連絡が行ったに違いない。


ココにも感じる心遣いに感謝した。






読み終わった天音がオレを見あげる。

「チュ」ってキスをして抱きしめた。






『でも子作りするなってひどくないッっすか?』

『スケジュール決まってるんだね?ありえない』

『そこかよ(笑)』

『ユソン・・・』

『ん?』

『ありがとう』






耳元でささやく。

『子作りするよ』って・・・・笑。




そしたら『ふはっ』って柔らかな声が聞こえた。






ん~~~~~~~早くふたりっきりになりてぇ~(笑)。













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