満月の夜異世界へと繋がりました
王族への不敬罪だと?!
確かに美結に治療の一貫として魔力を注いだのは俺でその為に俺は魔力切れを起こし命の危機にさらされた
だか魔力を注いだのはあくまでも俺の意思であり結果魔力切れをおこしたにすぎない
だが王族に対してそれがどんな理由であれ美結は俺を命の危機にさらしてしまった
この国では王族に対する不敬は悲しいかな男女問わず重罪
美結の立場はいま、俺の客人と言うことになっているが父上が許してくれるだろうか·····


「父上は、陛下はいま何処にいる?」


「議会場で宰相と協議中でございます」


「こんな時間に珍しいな?何か緊急の案件か?」


「はい!!市中や城中で只今疫病が蔓延しており陛下が対策を協議中であります」


「疫病!?それはまた厄介な·····」


「蔓延するのが早く魔導師や医師も総動員でやっておりますがいかんともなしがたく····ですが少し城中で妙なことが」


「妙なこととはなんだ?」


「この城中の外れにある地の牢のことなのですが····」


執事が語った妙な話に俺は釘付けになる、美結·····まさか·····な
頭の中に一瞬美結の笑顔を思い浮かべている俺がいた



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