満月の夜異世界へと繋がりました
あったかい・・・・なんだか心地いい
ん、なんだろう?この感覚は?
え?なんだ?柔らかい・・・・
ゆっくり眼を開けると目の前に王子のドアップ

「へ?あ、あたし・・・・どうしたんだっけ」
「父上に治癒魔法をかけた後魔力を使い過ぎてまた倒れたんだ、俺の魔力をかなり注いだ」

ちゅっと米神に王子の唇が触れる
今気づいたんだけどあたし王子の膝の上
な・・・なんでこんなことに!!魔力を注いだってことは柔らかいって思ったのは唇が触れたから!!


「俺は心配しすぎて心臓がもたない」
「え・・・・?「美結は俺を殺す気か?」
「そんなことあるわけない!!」
「心配した・・・・父上が助かっても美結がいなければ意味がない」

え?ってことは・・・国王陛下は助かった?
あたしの治癒魔法が効いたの?

「じゃ、じゃあ国王陛下は?病状は?」
「ああ、落ち着いてるもう心配ない・・・・だが聞きたいことがある」
「え?なに?」
「美結は聖魔法をいつ使えるようになった?」
「え・・・・聖…魔法?」
「そうだ、聖魔法と言えば聖女しか使えないと言われている・・・あの光は聖なる光おまえは」

「オリバー王子様!陛下がお呼びです」
「父上が?・・・・「あの、美結様もご一緒にとのことです」

侍女さんの言葉が王子とあたしの会話を遮った
国王陛下に逢える・・・・お母さんのことが聞けるかもしれない
咄嗟にそんなことを思った
あの肖像画の女性は誰なのか・・・確かにお母さんだと思うんだけど
あたしが間違うはずがない
あの女性がお母さんならどうやって日本にやってきたのか
お父さんと一緒に来たの?それから・・・ああ、色々聞きたいことが山ほどある

「美結、体調が悪いなら無理をするな」
「大丈夫・・・・陛下に逢います」


あたしはゆっくり立ち上がると陛下のいる部屋へと歩き出した

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