満月の夜異世界へと繋がりました
「これって…何がどうなってんの?新手の詐欺?どっきりか何かなの?」
 

「あ?詐欺?それにどっきりとは何のことを言っている?」


「こうして鏡の中のあなたと話が出来ることを言ってるの!何か手品でも
仕掛けた訳?それともこれは何かの魔法?」


あたしがそう言うと彼は考え込むように視線を遠くに向けた
でもなんだか妙にその仕草が様になって鏡の中の彼から目が離せない
あたしは惹き付けられるようにただ見つめてしまっていた、するとあたしの視線に気付いた彼は突然怒りだしてしまった


「おい!手品とは何のことだ!いちいち無礼な小娘め!リルモンド帝国皇太子に向かって無礼であろう」


「わ、悪かったわ!気に触ったらごめんなさい」


素直に謝ると再び鏡の中の彼に視線を向けていた
ってかさっき確かリルモンド帝国って言ったよね?リルモンド帝国って何あたし聞いたこと無いんだけど!どういうこと!?









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