満月の夜異世界へと繋がりました
リルモンド帝国の帝都に入ると予想外の賑わいに驚く、日本で言うところの首都東京といったところ
もうすでに夕刻だと言うのに街には灯りが灯り石畳の町並みはまるで一枚の絵画のよう
昼間なら市場が建ち並ぶこの道なのだろうか?もう店じまいしながら話し込んでいたりする人があちらこちらに居て街は夜の顔に変わろうとしていた。


「美結!夜の帝都は変な輩が多いから充分気を付けて!あたしの側を離れちゃ駄目よ」

「は、はい!」

マ−シーさんに迷惑掛けないよう気を付けなきゃ、でも何だろ街中を歩く人男の人が多いような…?あたしとマ−シーさん注目浴びてる?気のせいかな、そんなことを頭の片隅に思いながら歩いていると一軒の宿に到着し思いのほか豪華な宿に少々驚く煉瓦造りの宿は中に入ると柱や至るところに見事な彫刻があり思わず目を見張る、かなり宿代高そう
出入りするお客様も服装からして違うし…簡素なワンピース姿のあたしとマ−シーさん、大丈夫かなって思ったけれどそんなこと我感せずの彼女にひたすら着いて行くしかなかった


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