愛され女子の激甘コレクション
「獅月はレアだよねー」
「ストップ。ブルー」
フライ返しを持つ手首が握られた。
「え? もういいの? お腹壊すよ」と尋ねるけど、ほんのりと色が変わっただけの塊肉を嬉しそうに凝視する彼の横顔に、ふふふ、と笑ってお皿に乗せてあげる。
雰囲気重視の私が用意したナイフは使われることはなくて、フォーク一本で特大ステーキは獅月の胃に収まった。
高かったのに……あっと言う間だ……。
「ストップ。ブルー」
フライ返しを持つ手首が握られた。
「え? もういいの? お腹壊すよ」と尋ねるけど、ほんのりと色が変わっただけの塊肉を嬉しそうに凝視する彼の横顔に、ふふふ、と笑ってお皿に乗せてあげる。
雰囲気重視の私が用意したナイフは使われることはなくて、フォーク一本で特大ステーキは獅月の胃に収まった。
高かったのに……あっと言う間だ……。