愛され女子の激甘コレクション
恐怖感に支配されて背を向けようとした私は、銀色の体毛に覆われた片腕に簡単に倒された。

肩が痛い、と思ったら背中が石畳に押し付けられた。

「いやーーーっ!」

「ガルゥ……」
口からはみ出しそうな白い牙、真っ赤な瞳の獣は舌舐めずりして私を見る。

さっきまで獅月だったのに、その視線は完全にだだの獣のものだった。

どうして?
何が起こってるの?
私、このまま食べられるの……?

獅月、に……?

長い舌が味見するかのように私の胸の舐め回す。どこから食べるか悩んでるみたいに。
私の身体は、金縛りにあったかのように動かない。

獣の肩越しに、厚い雲が流れて満月が顔を出しているのが目に入った。
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