愛され女子の激甘コレクション
熱くなるのが嫌い、夢中になるのが嫌って言ってた獅月。

自分がこうなることを恐がってたの?

誰にも本当の姿を見せられないで、孤独だった?

「いい、よ……。獅月になら……。私の、全部あげる……。
血の一滴も、残さずに食べて。
でも、痛くしないで、一気に……殺して」

獅月の目を真っ直ぐに見つめたまま、ここに噛みついて、と喉元を上げる。

どんな獅月でも、受け入れる。
私が欲しいなら、全部あげる。

私は……逃げない。

覚悟を決めて、私は瞳を閉じた。
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