愛され女子の激甘コレクション
「ここ、ごめんな……んっ……」

爪痕で赤くなった部分を丁寧に舐められて、背中がぞくりとする。

「もう絶対に傷つけないから……大切に、するからっ……」
念入りに舌を這わせて、傷を治そうとしてくれてるみたい。

その気持ちが心地よくて、獅月はそんなつもりじゃないのに、私は、身体が熱くなる。

「もしかして……真梨、欲しい?」
濡れた唇を離して、獅月は八重歯を見せる。

そんな色っぽい顔されたら、本当に、我慢できない。

「う、ん……」
答えると、急に距離が近くなって、心地よい衝撃を受けた。
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