愛され女子の激甘コレクション
10年ぶりに帰った地元は、時が止まっていたみたいだった。

1年で一番観光客が多いこの時期、電車から降りただけで、赤と黄色に染め上げられた山々が目に入る。

みんなの目当ては同じだから、バスの本数は意外と多い。

舗装されていても山を切り開いた道だから、揺れは激しい。
今日はきちんと飲んで来たから大丈夫だけど、昔はよくバスで酔って気持ち悪くなっていた。

気持ち悪くなった時はしばらくお社の前で休んでた。あの人が背中を撫でてくれたら、嘘みたいに治ったっけ。
やっぱり、不思議な人だった。
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