愛され女子の激甘コレクション
「おかえり、楓」

バスを降りた瞬間、そう言われた気がした。
友達が声をかけて来たのかと思ってきょろきょろするけれど、周囲には観光客以外はいなかった。

落ち葉を踏みしめながら歩くと、2本の太い幹が目印になって、細い横道に続く。
すると、私の足は、勝手に右にそれる。

まずは本堂にお参りして神様に謝ってから、と思っていたのに。
お社に行かなきゃいけない、そう思った。
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