愛され女子の激甘コレクション
神影様、 と呼ばれた人が、 苦笑いして私を床に下ろした。

冷たい床に触れると身体を固くしたけれど、何かが敷かれていて少しも不快ではない。

「 神に向かって悪霊とは、ひどい言い草だな」
「だからこんな女神には相応しくないと言っているのに。神影様は頑固なんですから」

二人?二匹?一匹と一人?の会話を聞きながら、 呆然とする。

「神……様?」

「今更何を言っている。お前はいつもお犬さまと読んで、 捧げ物を持ってきていただろう。やっと色づいたから余の妻にしてやろうとしたのに、逃げおって」

余の……妻?!
何、それ!!
あり得ないでしょ。

「妻になんて、なれません!」
< 178 / 194 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop