愛され女子の激甘コレクション
結局走輔には無難にネクタイを用意して、家に置いたままで貴師君とのデートに向かう。

「メリークリスマス!!」

夜景が眩しいホテルの部屋。
貴師君とシャンパンのグラスを合わせる。

「美味しかった!もう、お腹いっぱいだね」
満足げにベッドに寝転ぶと、貴師君の顔が視界を覆った。

「色羽、好きだよ」
重なる唇と、首の後ろに添えられる手。

キス……したい……。
私はうっとりと目を閉じる。

ピーンポーン
いいところだったのに、インターホンが鳴り響いた。
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