愛され女子の激甘コレクション
新一君の家にお邪魔するのは何回目になるかわからない。

両親ともに感じが良かった。
私の事もすぐ受け入れてくれて、新一くんが優しい人に育ったのも頷ける。
そんな人たち。

優しい彼は、二人きりで過ごしていても、決して一線は越えてこない。
最近覚えたのは、やっと……。

「ねぇ、唯……」
名前を呼ばれて、ついばむようなキス。

受験生の彼の時間を奪うわけにはいかないのに……。

初めはベッドに並んで座った時、唇が触れあうだけのキスだった。

今では唇を重ねたり、離したりを飽きる事なく繰り返す。
新一くんとキスすると、恥ずかしくて、胸がきゅうっと絞まって、でもとても気持ちいい。

私……キス、好き。
こんな事、新一くんに出会って初めて知った。
背中がぞくりと震えて、もっとしたいと思ってしまう。
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