愛され女子の激甘コレクション
今日は……躊躇いがちに舌が侵入してきたから、驚いて距離を取ってしまう。

彼は長いまつげを伏せたまま、私の頭の後ろに手を回す。濡れた唇が「口、開けて」と動いた。

この唇が、今私の唇と重なってたんだ。
想像すると余計に恥ずかしい。

口を開いたら、どうなるの?
また知らない事を、教わるの?
新一くんは、今まで大人のキスを、した事があるの?

色んな質問が頭の中を回る。
勇気を振り絞って、でも恥ずかしいから目を閉じて……口を開く。

待っていましたとばかりに、温かいものが口の中を満たした。
こんな感触は初めて。

舌が動く度に、びりびりと背中に痺れがくる。
こんなの……おかしくなっちゃう……。
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