愛され女子の激甘コレクション
どういう意味?って尋ねたかったのに、私の口は塞がれた。

1ヶ月ぶりの、柔らかい唇で。

いつもの優しい表情。男の人の手で頭を撫でて、お兄ちゃんは薄く笑った。
「覚悟を決めろって言っただろ。お前はもう妹じゃない。俺の、女だ。周りにどう思われたっていい。結婚は出来ないし子どもは無理だけど……そうだな、犬でも飼うか」

そんなの駄目だよって言わなきゃいけないのに、私の唇は開かない。好きだっていう気持ちが溢れ出す。

「お兄ちゃん……好き」
「もう、そう呼ぶな」
「彰則……好き」
「うん……」

私は彼の胸に、顔を埋めた。

兄弟でこんな事、おかしいって分かってるのに、二人とも止まらない。
止められない。

いつも私に新しい事を教えてくれたお兄ちゃん。
その手で私はまた一つ、女としての喜びを、教わったんだ……。
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